畳のお手入れ
天然のイグサは、空気の吸放湿を行う性能があり、日本の風土に合わせて作られてきました。
風通しの良い木造の家、壁や床や建具、襖、障子なども通気性の良い素材でできており、畳との相性がよく、快適な住環境であったわけです。
現在は、この通気性よりも保温性や密閉性の高い住宅になっておりますので、湿気を調節する性質を持っている畳ですが、湿気が多く長く続くような環境になると、湿気をどんどん吸収してしまいます。
昔のように通気性のよい住宅では、ここで湿気を抑えられたのですが、密閉性が高い住宅ですと、湿気が溜まった状態になります。
ここにダニやカビが発生しやすい環境ができてしまいます。
- 日常のお手入れと気を付けたいこと
- 一番大事な要素は、「湿気」や「ホコリ」をためないということです。
- ■通風をよくするためには、天気の良い日は窓を開け風を通す。
- ■湿度の高い日は、エアコンの除湿を行う
- ■畳の目に沿って掃除機をゆっくりかける。
- ■拭き掃除は固く絞った雑巾か乾いた雑巾を用いて行う。
- ■なるべく、直射日光をさける。
- ■畳の上にカーペット等の上敷きを敷かない。
※畳表は3年までには裏返しをお奨めします。
- カビの除去
- 本来であれば、定期的に、畳を半日ぐらい日干しにして、しっかりと乾燥させることが大切なのですが、現在の住宅事情では、それは難しいかと思います。
そこで、畳を乾燥させる手立てとして、 - ■良い天気の日には窓を開けて風を通す
- ■ドライヤーを使う
- ■除湿器を使う
- ※畳の湿気を徹底的に乾燥させることが大事です。
- 〇畳をしっかり乾燥させ、掃除機かけます。
- 〇畳の目に沿ってゆっくりしっかり掃除機でカビ等を取り除きます。
- 〇濡れた雑巾等は絶対に使ってはいけません。
- 〇どうしても取れないカビなどは、歯ブラシ等を使ってもよいでしょう。
窓を開け風通しを良くしたり、扇風機などを使って乾燥させてください。時間がかかることですので、充分に時間が取れる天気の良い日を選びましょう。
【情報】
長く使う間には、やはりな何かこぼしたりして、畳を汚してしまうことがあります。
そんな時は、生活知恵袋というサイトがありましたのでご紹介します。http://www.seikatu-cb.com/souji/tatami.html